中四国エイズセンター
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エイズ関連報告書

エイズ関連報告書

HIV医療体制の整備研究班報告書

広島大学病院 エイズ医療対策室長 藤井 輝久

 HIV感染症の医療レベルの地域格差を是正するために,厚労省が旧厚生省時代より拠点病院体制の整備を進めてきました。1997年に国立国際医療研究センターの中にエイズ治療・研究開発センター(ACC)を置き、全国8 地方にブロック拠点病院を指定しました。また2007年度からは各県レベルの中核拠点病院も指定されました。
 HIV感染症患者は増加している現状を踏まえ,ブロック内の医療機関の連携を維持し,上記のブロック拠点病院のみならず一般拠点病院においても,同質の医療レベルを保ち,どの医療機関に置いても患者が安心し最良の医療ができるようにすることが望まれます。この問題に対処するため、旧厚生省はブロック化と共に科学研究費補助金事業(科研)として研究班を立ち上げました。研究班は3年を一区切りとするものですが,主任研究者を変えて継続されています。1997年からは大阪大学健康体育部教授の吉崎和幸先生が、2000年からは国立病院機構大阪医療センターの白阪琢磨先生、2003年からはACCセンター長の木村哲先生、2006年からはACCセンター長の岡慎一先生、2008年からは国立病院機構名古屋医療センターの濱口元洋先生、2010年からは国立病院機構九州医療センターの山本政弘先生、2013年度からは国立病院機構仙台医療センターの伊藤俊広先生、2015年度から国立病院機構名古屋医療センターの横幕能行先生が主任研究者でした。
2023年から国立研究開発法人国立国際医療研究センターエイズ治療・研究開発センター潟永博之先生に引き継がれました。
 正式には冊子版が印刷されていますが,PDF化してここに掲載致します。ご一読下さい。日本のエイズ診療体制がよく理解できるものと思います。

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