WB法 Western blot method
『ウエスタンブロット法』を参照。
『ウエスタンブロット法』を参照。
【概要】資源が乏しい国でもHIV感染症の病期を記載するためにWHOが1990年に策定し2007年に改訂した分類。主に臨床所見によっておりCD4細胞数の算定は要求されていない。病期は15歳以上に適用する。原発性HIV感染症(無症候と急性レトロウイルス症候群)は「病期」という用語は使用していないが、病期1の前に提示している。「病期0」のようなもの。病期1は、(1)無症候感染、(2)持続性全身性リンパ節腫脹の2つで、パーフォーマンス・スケールは1、つまり無症候で通常の活動可能なものを言う。病期2は、(1)体重減少(10%未満)、(2)繰り返す上気道系感染症(細菌性副鼻腔炎、中耳炎、咽頭炎)、(3)帯状疱疹、(4)口角炎、(5)再発性口内炎、(6)丘疹性毛嚢炎、(7)脂漏性皮膚炎(、8)爪真菌症。でPSが2(=有症状だが通常の活動可能)のものをいう。病期3は、(1)体重減少(10%以上)、(2)原因不明の慢性下痢(1ヶ月月以上)、(3)持続性発熱(37.6度以上&1ヶ月月以上)、(4)持続性口腔カンジダ症、(5)口腔毛様白斑症、(6)活動性肺結核、(7)重症深部細菌感染症、(8)急性壊死性歯肉炎・口内炎、(9)貧血(Hb8g/dL未満)、(10)好中球減少(500/μL未満)、(11)慢性血小板減少(50,000/μL)。病期4は、(1)HIV消耗性症候群、(2)ニューモシスチス肺炎、(3)再発性細菌性肺炎、(4)慢性単純ヘルペス(1ヶ月以上)、(5)カンジダ性食道炎・気管支炎・肺炎、(6)肺外結核、(7)カポジ肉腫、(8)サイトメガロウイルス感染症、(9)中枢神経トキソプラズマ症、(10)HIV脳症、(11)肺外クリプトコッカス症、(12)播種性非結核性抗酸菌症、(13)進行性多巣性白質脳症、(14)慢性クリプトスポリジウム症、(15)慢性イソスポラ症、(16)播種性真菌症(ヒストプラズマ症、コクシディオマイコーシス、ペニシローソス)、(17)再発性非チフス性サルモネラ菌血症、(18)悪性リンパ腫(中枢神経、非ホジキン)、(19)進行子宮がん、(20)異型性播種性リーシュマニア症、(21)HIV関連腎症、(22)HIV関連心筋症、(23)再発性アメリカ・トリパノソーマ症。日本の分類ではエイズに含まれるものばかりであるが、日本では見られないものがある。