【概要】強力な抗HIV療法によって感染者のウイルス量が検出限界以下になると、性行為による感染は起こらないというキャンペーンの合い言葉。カップルの片方がHIV陽性者、もう一人が陰性者でコンドームなしの性的接触をしても感染しないことを証明した。HPTN 052試験は異性間、PARTNER 2では782組を同性間の観察研究。陰性者が感染した例ではいずれも遺伝子解析により、別の感染者からの感染であり、元の陽性者ではないことが明らかとなった。HIV陽性者に対する差別と偏見に対抗し、陽性者のプライドと人生の質を向上させることが期待される。

【概要】肝臓の細胞内にある酵素の名前。ウリジン2リン酸グ ルクロノシルトランスフェラーゼ(uridine diphosphate glucuronosyltransferase)の略。肝細胞に取り込まれた化学物質、例えばビリルビンの分子にグルクロン酸をくっつけ、化学物質の毒性を低下させ、胆汁の中に排泄しやすくする働きがある。リファンピシンはUGT1A1を誘導して代謝活性を高め、UGTで代謝される併用薬剤の血中濃度を低下させる。抗HIV薬のアタザナビル硫酸塩は本酵素を阻害するため、無症候性の非抱合型ビリルビン上昇が高頻度にあらわれる。

【概要】国連合同エイズ計画。最初はWHOの一部局であったが、現在は国際機関のUNICEF,UNDP,UNFPA,UNDCP,UNESCO,WHO,World Bankが合同した国連の下部機関になっている。ホームページにはでは専門家以外でもわかりやすい文章、図表、スライドショーが掲載されている。