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SNP解析 SNP analysis
【概要】SNPとはsingle-nucleotide polymorphismの短縮形で、スニップと読む。DNA一塩基多型のこと。人間の遺伝子DNAの個体差は1000個の塩基対に1個程度あるという。ある遺伝子にSNPがあり、これが遺伝子の発現を調節するところにあれば、発現物の量が変動する。SNPが蛋白の構造を決めるところにあれば機能に影響があるかもしれない。HIV感染症の領域では、薬物代謝酵素のDNAを調べることにより、その酵素の働きの強さが予測できる。例えば、エファビレンツの血中濃度は薬物代謝酵素CYP 2B6のSNPによるものであることがわかっており、エファビレンツの用法用量をあらかじめ、その人に合 わせて設定できる。
SQV Saquinavir(Invirase)
STD STD: Sexually transmitted disease
『性感染症』を参照。最近はSTI: Sexually transmitted infectionとも呼ぶ。
STR STR: Single Tablet Regimen
ST合剤 Sulfamethoxazole/Trimethoprim
【商品名】バクタ®錠、バクトラミン®錠、バクトラミン®注用
【用法・用量】錠:成人は、ニューモシスチス肺炎治療は、1日9〜12錠を1日3〜4回。発症抑制は、1日1〜2錠1日1回を連日または週3日。注用:トリメトプリムとして1日量15〜20mg/kgを3回に分け、1~2時間かけて点滴静注。
【概要】サルファ剤である『スルファメトキサゾール』と『トリメトプリム』の配合剤。主に細菌や原虫(寄生虫の一種)に対して用いられる薬。ビタミンの一種、葉酸の働きを阻害する。ニューモシスチス肺炎の治療や予防として確立されている。トキソプラズマ脳症の予防にも効果がある。
【副作用】食欲低下、吐き気、嘔吐、皮疹、肝障害、腎障害、発熱、貧血、白血球減少、血小板減少。G6PD欠損症では溶血発作。
【その他】CD4細胞数が低い患者ほどアレルギー反応が多く、主にサルファ剤の副作用が目立つ。脱感作療法が試みられることもある。