ヒ
非核酸系逆転写酵素阻害薬 Non-Nucleic acid Reverse Transcriptase Inhibitor (NNRTI)
ビクシリン®
ビクタルビ®配合錠
【略号】BIC/TAF/FTC
【概要】抗HIV薬。配合剤『ビクテグラビル』、『エムトリシタビン』、『テノホビルアラフェナミドフマル酸塩』の商品名。詳細は、『ビクテグラビル/テノホビルアラフェナミドフマル酸塩/エムトリシタビン』を参照。
ビクテグラビル
【略号】BIC
【概要】抗HIV薬。インテグラーゼ阻害薬。日本では単剤としては発売されていない。核酸系逆転写酵素阻害薬『テノホビルアラフェナミドフマル酸塩』、『エムトリシタビン』との配合剤として『ビクタルビ®配合錠』がある。
ビクテグラビル/テノホビルアラフェナミドフマル酸塩/ エムトリシタビン
【商品名及び略号】ビクタルビ®配合錠 BIC/TAF/FTC
【用法・用量】1回1錠を1日1回経口投与。食事の影響なし。
【概要】抗HIV薬。インテグラーゼ阻害薬『ビクテグラビル』、核酸系逆転写酵素阻害薬『エムトリシタビン』、『テノホビルアラフェナミドフマル酸塩』の配合剤。
【副作用】腹部膨満感、皮膚変色、悪心、下痢、頭痛など。
非結核性抗酸菌 NTM: Non-tuberculous mycobacteria
非結核性抗酸菌症 NTM: Non-tuberculous mycobacteriosis
【概要】非結核性抗酸菌による病気。M.カンサシイの場合は結核に近い。M.アビウム・イントラセルラールはMACと呼ばれ、エイズで最も問題になる。HIV感染者ではCD4細胞数が100/μL以下の場合に引き起こされやすい。すでに他の疾患でエイズ発病している上にMAC症が発生することが多い。主な侵入経路は腸管で、腸間膜リンパ節、肝臓、全身臓器(特に骨髄)に広がる。症状は高熱、全身倦怠感、体重減少、下痢、腹痛、寝汗、リンパ節腫大、進行性の貧血、肝臓や脾臓の腫大など。
【診断】(1)確定診断: 細菌学的培養により診断、最近は直接PCR法を行う。(2)臨床的診断:a)糞便、汚染されていない体液、あるいは、b)肺、皮膚、頚部もしくは肺門リンパ節以外の組織から、抗酸菌染色して顕微鏡検査にて判定。(但し、結核菌か非結核性抗酸菌かは区別できない)
【治療】(1)M.カンサシイは結核と同じ治療。(2)M.フォルツイツムはオフロキサシン(商品名クラビット)が有効。(3)MACはクラリスロマイシン(あるいはアジスロマイシン)とエタンブトールとリファブチン(あるいはリファンピシン)の3剤、さらにシプロキサシンやアミカシンの点滴を加えることがある。治療薬の副作用や相互作用に注意。免疫再構築症候群として本症が起こった場合には副腎皮質ステロイドを加える。それでもなお病勢が強ければARTの中断を検討する必要がある。
【予後】治療した患者の40〜60%は症状の軽減効果がある。軽快後も治療薬を続ける。但しエタンブトールは減量する。ARTで免疫能が回復できなければ、平均生存期間は4〜6ケ月である。
【予防】発症予防としてCD4細胞数が100/μL以下の場合に開始。(1)アジスロマイシン1200mgを週に1回。(2)リファブチン300mgを1日1回。結核と同様、MAC治療薬と抗HIV薬が相互作用を起こす可能性があるので注意。
ビスタイド
【概要】サイトメガロウイルス感染症治療薬。『シドフォビル』の商品名。詳細は、『シドフォビル』を参照。
ヒストプラズマ症 Histoplasmosis
非定型抗酸菌症 Atypical mycobacteriosis: Atypical Tb
最近は『非結核性抗酸菌症』と言うようになった。詳細は、『非結核性抗酸菌症』を参照。
ヒトパピローマウイルス HPV: Human Papilloma Virus
【概要】扁平上皮細胞に感染するDNAウイルス。パピローマとは乳頭腫。ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染はタイプによって疣(いぼ)、尖圭コンジローマ、陰茎癌、子宮頸癌、肛門癌を起こす。HPVは多くの人が接触によって感染する。ほとんどのHPV感染は一時的なもので免疫機構によって数年以内に排除されるが、持続感染によってわずかな人が癌に進行する。HPVのタイプは100種類以上あり、約70タイプは表皮に感染する。約30タイプが生殖器に接触感染する。危険性が低いタイプは6,11,42,43,44で、持続感染するとコンジローマを起こす。危険性が高いタイプは16,18,31,33,35,39,45,51,58,59,68で、持続感染により子宮頸部細胞の異常(=異形成)を起こし、一部時間がたつと頸癌になることがある。HPV感染の有無はHPVDNA検査で知ることができる。
非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬 NNRTI: Non-Nucleoside Reverse Transcriptase Inhibitor
『非核酸系逆転写酵素阻害薬』を参照。
ピフェルトロ®錠
【略号】DOR
【概要】抗HIV薬。非核酸系逆転写酵素阻害薬『ドラビリン』の商品名。詳細は、『ドラビリン』を参照。
皮膚粘膜眼症候群 Oculomucocutaneous syndrome
『スティーブンス・ジョンソン症候群』を参照。
表現型耐性検査 Phenotypic resistance assay
標準的予防策 Standard precaution
【概要】感染の有無にかかわらず微生物が伝播する危険性を減らすための予防策で、血液汚染、体液汚染、創傷皮膚、粘膜が対象となる。「患者の血液・体液や患者から分泌排泄される湿性物質(尿・痰・便・膿)、患者の創傷、粘膜に触れる場合は感染症の恐れがある」とみなして対応する。(1)血液、体液、粘膜、正常でない皮膚に触れる場合は手袋を着用し外した後は直ちに手洗い。(2)血液や体液が飛び散るおそれがある場合は、エプロンやマスク、ゴーグルを着用。(3)血液や体液が床にこぼれた場合は、手袋やエプロンを着用し、次亜塩素消毒を行う。(4)感染性廃棄物を取り扱う場合はバイオハザードマークを使用し、分別〜処理を確実に行う。(5) 針刺し事故防止のためリキャップをせず直接廃棄する。
日和見感染症 Opportunistic infection
日和見腫瘍 Opportunistic tumor
ピラジナミド
ビラセプト®錠
ピラマイド®原末
ビラミューン®錠
ピリメタミン
ビリアード®錠
【略号】TDF
【概要】抗HIV薬。核酸系逆転写酵素阻害薬『テノホビルジソプロキシルフマル酸塩』の商品名。詳細は、『テノホビルジソプロキシルフマル酸塩』を参照。