中四国エイズセンター
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HIV抗体検査について

HIV抗体検査について
  • HIVに感染しているかどうか分かるためには、スクリーニング検査と確認検査の2つの検査が必要になります。スクリーニング検査を行い、判定保留もしくは陽性と出た場合に確認検査を行います。確認検査で陽性であった場合に、HIVに感染していると診断されます。
  • スクリーニング検査には、以前よりHIV抗体を調べるELISA法、IC法がありましたが、近年では抗原と抗体を同時に測定できる方法も開発され、病院などではCLIA法が一般的です。抗体ができるまで感染から平均22日かかり、感染から3ヶ月が経過すると99%以上の人で抗体が陽性化します。抗原と抗体を同時に測定する検査では、抗体ができるよりも早期にできるp24抗原も同時に測定することで、感染していても抗体検査で陰性とでるウィンドウ期をさらに短くする(平均18日)ことができます。

    IC法
  • 確認検査には、以前はウェスタンブロット(WB)法もしくはRT-PCR法が用いられていましたが、現在は、WB法に替わりIC法を改良した「HIV-1/2抗体確認法」が推奨されています。しかしあくまでも、ウイルスの蛋白に対する抗体を検出する方法なので、ウインドウ期が長い(場合によっては2〜3ヶ月)のが欠点です。
    RT-PCR法はHIVの遺伝子を検査します。抗体ができるまえに検出できるのでウインドウ期が短く、急性感染期が疑われる患者の場合には、特に有用とされています。
  • 即日検査、迅速検査と言われているものはIC法を使用しています。ELISA法に比べ、偽陽性率(HIVに感染していないのに陽性とでる確率)が高いとされていましたが、抗原と抗体を同時測定できるものであれば、偽陽性率は0.2〜0.4%と、他法とほとんど同じです。
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